Meteor and Other Stories

Oxford Bookworms Libraryには空想科学小説が少ないので、「Meteor and Other Stories」はSFが読める貴重な1冊です。原作者はJohn Wyndhamで、本書にはMeteor, Dumb Martian, Survival, Body and Soulの4編が収録されています。

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1. Meteorは内容が子供っぽく、オチもつまらない。

2. Dumb Martianでは、木星の月にある中継基地にDuncan Weaverが5年間勤務することになります。単純な閑職ですが給料が魅力だったからです。Duncanは雑用係として火星人Lellieを連れて行きます。退屈な勤務の憂さ晴らしに、DuncanはLellieを虐待します。彼は火星人を馬鹿にしていましたが、実は・・・。これは孤独な宇宙での精神状態を描いた話で、とても面白かったです。

3. Survival
これはタイトルのとおり、生存をかけたギリギリの物語です。若い女性Alice Morganは夫と一緒に火星に向かいます。ところが、そのロケットが故障したため、地球から救援を求めることになりました。救助チームが来るまで、乗組員は生存できるのでしょうか。空気、水、そして食料が・・・。これはSFサイコホラーといっても良いかな。これも面白く、かつ不気味な話でした。

4. Body and Soul
これはパラレルワールドで起こった出来事なのか、それとも単に精神異常者の空想なのでしょうか。設定が複雑で、私は何度も返り読みをしないと理解できませんでした。物語の発想はユニークで、興味深い話でした。

洋書の難易度は主に、語彙レベルと文構造の複雑さによって決まりますが、それ以外にも以下のような要因があります。
A. 行間を読む必要がある短編集
B. 社会的・歴史的な背景知識が要求される本
C. 作家が意図的に情報を隠している推理小説
D. とにかくプロットが複雑で、邦訳でも苦戦しそうな本

Meteor and Other Storiesは語彙レベルも文構造も比較的やさしいけど、十分理解して読むのは決して容易ではない本でした。


《語彙学習》
draw for: くじを引く
mouse: 臆病者、内気な人
on end: 直立して、立て続けに
head-over-heals: 真っ逆さまに
attend to: 注意を払う、耳を傾ける
enquiringly: 不審そうに、詮索するように
fall out of love with someone: 恋が冷める

fall in loveは誰でも知っていますが、fall out of loveは勉強になりました。

Jane Eyre

Oxford Bookwormsの魅力は、多くのイギリス古典文学に触れることができる点にあります。Charlotte Brontëのオリジナルは総語数183,858語の長編小説で、これを読むには英検1級レベルの語彙力が必要です。しかし、私は原作を1/6に簡略化したグレイデッド・リーダーを読みました。

短編集や滑稽小説もそれなりに良いのですが、170年以上経っても色褪せない古典にはかないません。やはり、読了後の満足感・達成感が違います。

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幼くして両親を失ったJane Eyreは、叔母のMrs Reedの世話になります。しかし、Mrs ReedはJaneを嫌っており、その子供達からも酷い仕打ちを受けます。10歳になると厄介払いのため寄宿制の慈善学校Lowoodに送られますが、劣悪な食事環境のため、多くの級友が死亡します。

JaneはLowoodで8年間過ごした後、Thornfield Hallで家庭教師として働くことになります。そこで、当主Rochester氏から結婚を申し込まれますが、結婚式の当日、Thornfield邸に気の狂った妻が住んでいることが分かります。ここまでが前半です。JaneはRochester氏のもとを去り、波乱万丈の人生を送ることになります。

Jane Eyreは裕福な家庭で育ったわけでもなく、美人でもありません。small and poor and plain(小柄で貧しく地味)と形容される女性ですが、自立心旺盛で崇高な人生を歩もうとする点が当時としては画期的な主人公だったようです。この本を読む前に、ぜひ、Bookworms Stage 3の「The Brontë Story」を読む事をお勧めします。

Stage 6の「Jane Eyre」には難しい熟語・慣用表現がほとんどありませんでした。その理由のひとつは、若い女性Jane自身が語り手になっているからかもしれません。わたしが辞書で調べたのは以下の4つだけです。

typhus fever: 発疹チフス
headmistress: 女性の校長
spat at (spit at): 唾を吐きかける
go so far as to do: ~しさえする、までもする

YouTubeで書評動画を見ると、文学に使われているSymbolについて解説があります。普段、自分が洋書を読むときも、このようなシンボルに注目しながら読みたいものです。
posted by Greta at 12:27Comment(0)Stage 6